ちょい不良おやじのきままブログ!!

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観 恐 破 壊 (47)

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「しかし、日本でと言うより世界有数の研究者が失踪している訳だろう。
 秋山君にしても、失踪する理由が無いにもかかわらず消えてしまっているんだ。
 どう考えたって事件に巻き込まれたと思うのが筋じゃないか!」

「だが、実際問題警察は動いていない。
 本人にしか分からない失踪理由があるとでも思っているのだろう。」

「何か納得がいかんな~」

「それは俺も同感だよ。
 この件に関わり始めて、
 彼と初めて話した時、私も同じ事を言った。
 しかし彼が言ったのは、
 『だから我々が動いているのですよ』・・・・・と言うだけで、
 どういう組織なのか?
 自分がどういう立場の者なのかも教えてはくれない。
 『ただ信じて欲しい』とだけね。」

「それで君は信じているわけか?」

「いや、無論全面的に信じている訳ではない。
 しかし、彼は情報を持っている。
 今は彼から情報を得る事が得策だと思っただけさ。
 本当に見方なのか?
 それとも敵なのかも分からないのが実情だ。」

「だから余計に、自分が信頼できる味方が欲しいんだよ」

「そうか・・・・・」

 そう言うと、田崎は何かを考えているように遠い目をしていた。
しばしどちらが喋るでもなく、時間が過ぎた。

「西郷寺、
 もしもの場合、お互いにメッセージを残せる方法は決めてあるのか?」

「ああ」
 
 そう言うと、西郷寺はポケットからSDカードを取り出した。

「SDカード・・・・・
 それはもしかして、秋山が残したものか?」

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観 恐 破 壊 (46)

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「田崎洋一教授ですね。
 はじめまして、
 お話は聞いて頂いたと思いますが、
 今後、身の回りで何かあったら、
 すぐに私にお電話を頂きたい。
 電話番号は、西郷寺教授から聞いておいて下さい」

「ええ、分かりました。
 しかし・・・・・」

「信じられない・・・・・ですよね。
 まだ話の内容が半信半疑なのは良く分かります
 西郷寺教授も同じでしたから、
 しかし、お聞きになった内容はすべて事実です。
 すべてをすぐに信じて欲しいとは申しません。
 秋山さんの今回の失踪を冷静に分析していただければ、
 少しは理解していただけると思います。
 西郷寺教授とお話になってみて下さい」

「分かりました。
 確認したい事が出てきた時は、電話してもよろしいですね?」

「かまいません、いつでもどうぞ。
 それと、こちらから連絡をする事はありません。
 もしそのような連絡が入った場合は、私に直接確認して下さい」

「分かりました」

「では今後宜しくお願いします。田崎教授。」

 そう言うと相手は電話を切った。

 田崎は、西郷寺の話を思い返していた。

「ビックリなのは分かる
 しかし、現実に秋山は失踪し、
 私たちにも同様の危機は迫っていると言う事だ」

 西郷寺は、そう言って田崎を見ていた。

「しかし、今の話がすべて事実だとすると、
 何故日本の警察なり政府は動かんのだ?」

「警察は、事件と想定できる事実が無ければ動かんよ。
 それに政府にしても、この件を把握しているとは思えない。
 もし把握していたとしても、証拠が無い限り動けんだろ、
 下手したら国際問題だからな。
 しかも、相手はアメリカだ。
 今の日本に・・・・・
 アメリカを怒らせるようなことを進んでやろうなんて政治家も官僚もおらんよ」

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観 恐 破 壊 (45)

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「研究している分野にもよるが、
 君の研究しているDNAの最先端技術分野は、
 他分野よりも、よりリスクは高いとだけは忠告しておこう」

 黙って西郷寺を見ていた田崎は、
「んん~~~」と唸る様な溜息を吐くと、
意を決したように答えた。

「分かった。
 元々リスクが高いのなら、
 話を聞いておいた方が対処もできるし
 心の準備もしておけると言う事だな。
 話を聞こう。」

「君の事だ。
 聞かずにはいられないと思ったよ」

 そう言うと、西郷寺は田崎を見て微笑んだ。

「では、私が知っているすべてを話そう」
「とりあえず話を聞いてくれ、
 疑問・質問は話がすべて終わってからにして欲しい」

「分かった」

 そして西郷寺は、
なぜ各国第一線の研究者が狙われているのか?
西郷寺は、どのようにこの事実を知ったのか?
最後に、もしもの時の対処方法などを話していった。

 田崎は、無言で腕を組み目をつぶって聞いていた。
そして最後に西郷寺が、

「では、これから電話をするから、
 君に代わる
 その後、今後の話をしよう」

 そう言うと、電話をかけ始めた。
相手は、すぐに出たようだ。

「もしもし西郷寺です
 ・・・・・
 今、田崎教授に話をしたところです
 このまま代われば良いですね
 ・・・・・
 では・・・・・」

 そう言って、受話器を田崎に渡した。

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観 恐 破 壊 (44)

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「何が起こっているんだ?」

 田崎はいきなり話を切り出した。

「何が起こっているって?
 君は何か感じていると言う事か?」

 西郷寺は、「何かを知っているのか?」 と言う目で田崎を見た。

「君の学会での発言と秋山君の失踪が関係あるとしたら、
 何かが起こっていると考えるのは当然だろ」

「そういう事か。
 君の周りで何か変わったことでも起こっているのかと思ったよ」

「ん? どういう事だ?
 私の身の回りでも何か起こる可能性があると言う事か?」

「世界各国第一線で活躍している研究者は皆同じリスクがあるんだ」

「同じリスク・・・・・
 君の言っている事は分からんな
          何が言いたいんだ?」

「今知っている限りの事を君に話しておきたいんだ
 ただし、この話をすると君のリスクは高まる可能性がある
 もし係わり合いになりたくなければ聞かない方がいい」

「選択は君に任せる」

「ちょっと待ってくれ、
 何かのトラブルか事件に巻き込まれる可能性があると言う事か?
 それに、皆同じリスクがあると言う事は、
 君から話を聞かなくとも、
 そのリスクは変わることなくあると言う事になるが・・・・・」

「そう言う事だ」

 田崎は、しばし無言で西郷寺の顔を見ていた。

 沈黙を破ったのは、西郷寺のほうだった。

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観 恐 破 壊 (43)

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 宮原は、世間話ともとれるような色々な質問まじりに話をして、室内を一通りまわると、

「では、何かお気づきの点があればご連絡ください。
 しばし様子を見ましょう。」

      ・・・・・と言って、帰っていった。

 そうこうしている内に、時計は6時半を回っていた。

「今日はほかの研究員は、皆帰ってしまっているんだろう?」

「ええ、皆ショックを隠しきれず疲れているようなので、休みにしました」

「そうか、そろそろ田崎も来ると思うんで、鍵を預からせてくれないか?
 今後の事も考えなくてはならんだろう?
 少し家でゆっくりするといい」

「ありがとうございます。
 では、お言葉に甘えて私はお先に・・・・・
 スペアーキーをお渡ししておきますので、時間があるときに連絡いただければ結構ですから。」

 そう言うと、西田は引き出しからスペアーキーを取り出し、西郷寺に手渡した。
ちょうどその時、チャイムが鳴った。

「あ、ちょうど田崎教授かもしれませんね。
 田崎教授だったら、そのまま私は帰りますので、、」

 そう言うと、ちょこっとお辞儀をすると部屋を出て行った。

 すぐに入れ替わりで、田崎教授が部屋に入ってきた。

「早かったな、わざわざすまん」

「いや、かまわんさ。
 どういう事なのか、気になるしな、
 これからの事もあるだろう」

「西田君は、帰ったようだが他に誰かいるのか?」

「いや、スペアーキーを預かっている。
 他には誰もいない」

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観 恐 破 壊 (42)

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「西郷寺教授は、秋山所長とはもうお長いのですか?」

「ええ、研究所の設立前からの知り合いです」

「どう思われますか?
 秋山所長が突然居なくなられた事に関して何か?」

「私もビックリしているんです」
「責任感の強い奴なので、何も言わずに自分から姿を消すとはちょっと・・・・・」

「考えられないと?
 ・・・・・とすると、やはり何かトラブルに巻き込まれたとお考えですか?」

「先程、西田君とも話していたのですが、
 研究所も秋山君自身もトラブルを抱えていたとは思えないのですが・・・・・」

「そうですか・・・・・」
「他に何か心当たりとかはありませんか?」

 そう言いながら、宮原は西郷寺と西田を交互に観察しているような目で見ていた。
まるで「何かを知っているんじゃ無いか?」とでも言っているようだ。

 西郷寺はその目が気になったが、平静を装い、淡々と彼の質問に答えていた。

「何か? ですか・・・・・」

「ええ、どんな事でも結構です」
「いつもと違う言動をしたとか、今まで話にも出てきた事の無い名前を聞いたとか、どのような細かい事でも結構です」
「西田さんも、もう一度良く考えて見てください」

「ええ、先程聞かれた時から色々と記憶を辿ってはみているのですが・・・・・」

「西郷寺教授が最後にお会いになられたのはいつですか?」

「先日、学会があったのですが、
 その学会に秋山君も同席する予定だったのです。
 その打ち合わせで、先週会ったのが最後です。」

「その時は、特に変わった様子は無かったのですね?」

「ええ、いつも通りで特に気になったと言う事は何も・・・・・」

「そうですか」
「ところで、今日はどのような御用でこちらにいらしたのですか?」

「何か私が疑われているような感じですね」

「いやいや失礼しました。
 そういう事ではありません、
 どうも仕事柄質問口調が強くなってしまって、
 職業病と言うやつです。
 どうかお気を悪くなさらないで下さい。」

「事件性があるものかどうか?
 匿名の電話だけでは、判断できないものですから・・・・・」

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観 恐 破 壊 (41)

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 5時を回った頃、研究所のチャイムが鳴った。
西郷寺が時計に目をやると、5時過ぎ・・・・・

「田崎にしては早いな・・・・・」

「私が見てきます」
 そう言うと、西田は入り口へ向かった。

 まもなくすると西田は、見知らぬ男2人と戻ってきた。
「警察の方でした」

「警察?」

「こちらは?」
 年配の男が、西田に向かって聞いた。

「帝都医科大学の西郷寺教授です」

「所轄の宮原、こっちは佐田です」
 若い方の佐田が、西郷寺にチョコッとお辞儀をした。

 西郷寺が、西田の方を見ると

「警察の方に電話があったらしいんです」

「電話?」
 西郷寺はそう言うと、宮原に目を向けた。

「ええ、昨日所轄の刑事課あてに匿名の電話がありましてね
 秋山考古学研究所の所長が拉致された、とね。
 たまたま刑事課にいた相談係のものが、
 確かご家族から捜索願が出ていますと言うので、
 調べてみたら、確かに出ている。
 それでご自宅に確認の電話をしたら、
 何かトラブルにでも巻き込まれたのかと心配でと、
 奥様がね・・・・・」

「そう言う訳で、ちょっとお話を聞きに来てみた次第です」

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観 恐 破 壊 (40)

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「昨日、奥様の意向で警察に捜索願を提出しました」
「しかし、事件性は少ないし、もう少し様子を見ましょうと言われた様で、所長の部屋はそのまま誰もいじっていません」

 そう言って、西田は所長室のドアを開けた。

「ありがとう」
「では少し見させてもらいますよ」

「何か御用があったら声をかけてください」

 西郷寺は、秋山所長の机に座るとタバコに火をつけて深く吸った。
タバコの煙を吐きながら、あたりを見回し、深いため息をついた。

 タバコを1本吸い終わると、本棚にまっすぐ向かい、
厚い表紙の学術書を手に取ると、裏表紙の紙をめくりSDカードを取り出しポケットに入れた。

 机に戻り、もう一服。
少し時間を計ると、部屋の外に出た。

「本当に突然消えたって感じだね」

そう言いながら、西田の座っている机に寄って行った。

「そうなんです」
「部屋を見ると、今にも所長が戻って来る気がするんです」
「争った形跡とかも無いし・・・・・」
「何が何やらまったく分かりません」
「争った形跡でもあれば、警察もすぐに動いてくれると思うのですが・・・・・」

「そうだね」
「不審な人物が、所長の周りに居たなんてこともないんだろう?」

「ええ、そのような事は所長は何も・・・・・」

「それじゃ警察が動かないのもしょうがないかな・・・・・」

「そうですね」
「でも、家でも何のトラブルもないし、もちろんこの研究所関連でもトラブルはありません」
「その辺を警察の方に強く説明して、失踪するはずが無いので何かの新たなトラブルに巻き込まれた可能性があるから調べて欲しいとお願いしたそうです」

「そうですか」
「しかし、何かが無いと警察もなかなか動いてくれないだろうね」  
 
 そんな会話を交わしながら、時間だけが過ぎていった。

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