ちょい不良おやじのきままブログ!!

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If、、もしもあの時・・・・・(44)

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 そして面接が始まった。
しかし、イレギュラーだった面接と言う事もあるのかもしれないが、
一般に考えられる採用の面接とは程遠い感じだった。

 終始雑談と言うか、世間話というか、
アメリカにいた時にどんなところに住んで、
どんな体験をしたのかとか・・・・・
バイク屋時代の営業経験に関してだとか、
平田社長の本の感想だとか・・・・・

 そんな面接が終わると、
「では、結果は後ほどご連絡致します」となるのが普通だと思っていたが、
ここでも、ビックリさせられた。
何といきなり、「では来月1日から、出社して下さい」と言われたのだ。

 俺は耳を疑った。
「え? 採用して頂けるという事ですか?」と思わず聞きなおした。

「ええ、来月1日からでは不都合ですか?」
中村専務は、私の目を見ながら問い返してきた。

「いえ、結構です。
 宜しくお願いいたします。
 この場でお返事いただけるとは思っていなかったものですから・・・・・
 ちょっとビックリしたもので・・・・・」

「私共も今回のような採用は初めてですよ」

 平田社長が笑顔で答えてくれた。

「来月1日から、一分新入社員の研修が始まるんですよ。
 ま、時期も良かったし、
 三木さんは、途中入社という扱いにさせてもらいますが、
 受けておいて頂きたい研修もありますからね。
 3ヶ月間は仮採用とさせて頂きます。」

「では、後は条件等中村からお聞きになっておいて下さい」  

 そう言うと、平田社長は席を立ち、部屋を後にした。

 その後、中村専務から仕事の内容・採用条件等の話があり、

「分かりました。宜しくお願いいたします」と私が返事をすると、

「一応、採用通知は本日郵送しておきます」
 そう言って、中村専務は話を締めくくった。
 
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If、、もしもあの時・・・・・(43)

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 少しすると平田社長は、40代くらいの男性と共に戻ってきた。
すかさず立ってお辞儀をすると、

「お座りください。
 うちの雑貨輸入担当をしている専務の中村です」

「三木雄一です。 はじめまして」

「お話は平田から聞きました。
 うちで働きたいということですが?」

「はい。雑貨の輸入販売に興味を持ちまして、是非こちらで勉強というか仕事をさせて頂きたいと思って失礼を承知で伺いました」

「なるほど、自分に自信があって積極的な性格と言う事ですか・・・・・」

「・・・・・」
 俺はつい言葉に詰まってしまった。

 すると平田社長が言葉を挟んでくれた。
「先程も言いましたが、
 現在、人手は足りているので社員の募集はしてません。
 ですが、本を読んでいただいているのならお分かりかと思いますが、
 現在、当社の取引先は問屋やメーカーへの卸売りです。
 今、中村の部署で専門店や個人経営の小売店などへも直接販売のルートを作り、
 取引先を広げる計画があるんです。
 それには営業マンを増やさなくてはいけない。
 しかし、その前に飛込みができる営業がある程度のルートを作っておかないと、
 経費的に合わないのですよ。
 そこで、君の積極的な性格は飛び込みも出きるのではないかと思いましてね」

「はあ・・・・」
 この会社で働きたいから来たのだが、
思いがけない展開で、ちょっと戸惑っていた。

「ちょうど今日は少し時間もあるので、
 中村を交えて話してみたくなったのですよ」

 平田社長が話している間、中村専務は俺に履歴書に目を通していた。

「社長もこう言ってくれてることだし、君の経歴にも興味がある。
 どうです、これから面接と言う事でよろしいですかな?」

「よ、宜しくお願いします」
 望んでいた事とはいえ、意外な展開に俺の心臓はバクバクだった。

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If、、もしもあの時・・・・・(42)

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「ええ、いずれは会社を立ち上げたいとは思っています」

 平田社長は、「え?」 ・・・・・と言う顔をした。

「いずれはと言うのは、どういう事ですか?
 すると今日は、どのようなお話で?」

 ここしかないと思った。
このタイミングで話を出さなければ、今日は無理だろう。
不安は過ったが、ダメもとだ。

 内ポケットに用意しておいた履歴書を平田社長の前に出した。
平田社長は、キョトンとした顔で履歴書見ると、
すぐに察してくれたのだろう、改めて俺の顔を見ると・・・・・

「うちで働きたいと言う事ですか?」

 そう言うと、ちょっと呆れた顔をしていた。

「ええ、できれば社長の元で仕事を覚えたいのですが、いかがでしょうか?」

「んんん、特に今は社員の募集はしていないのですが・・・・・」

「私を雇って良かったと言って頂けるよう頑張りますので、
 どうにかならないでしょうか?
 もちろん、何でもやりますので!」

「そう言われましてもね。
 今のところ人手は足りているのですよ」

「そこを何とかお願いできないでしょうか?」

 平田社長は、突然の押しかけ就職志願者に困っていた。
突然一読者が押しかけてきて、働きたいでは困るのも当たり前だろう。
逆の立場なら、「お帰りください」 で終わらせるだろう。

「少々お待ちください」

 そう言って平田社長は、立ち上がり部屋を出て行った。
このまま別の人が入ってきて、断られるのか?
それとも・・・・・・・・
ほんの数分だったが、俺には長い時間だった。

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If、、もしもあの時・・・・・(41)

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 思い切ってストレートに本題をぶつけてみようと思った。
 ・・・・・がしかし、

「実は、輸入雑貨業界に興味を持ちまして、
 この業界で働いてみたいと思いましてご相談に・・・・・」

「そうですか。
 今までは何をされていたのですか?」

「バイク屋で店長をしておりました」

「バイク屋で店長?
 それでまたどうして雑貨業界に?
 今も店長としてお勤めな訳ですよね?」

「いや実は、辞めて1年ばかりアメリカに行ってました」

「アメリカに?
 1年間何をされていたんですか?
 語学留学ですか?」

「ええ、まあ
 LAのバイク店で働きながら、
 コミュニティーカレッジに通ってました」

「そうですか。
 バイク店には戻らない訳ですね?」

「ええ、趣味の延長でバイク店に勤めていたのですが、
 ちょっと違和感を感じてしまって・・・・・」

「違和感ね~
 輸入雑貨業界も楽ではありませんよ!
 これは売れると思って輸入しても、
 売れないこともあります。
 そうなるとただのゴミ同然ですからね。
 現金化するだけでも一苦労です。
 原価割れで処分する事もありますから、
 ある程度の運転資金を用意してからでないと
 すぐに、行き詰まってしまいますよ
 私共も起業や経営支援の会を運営しているのはご存知だと思いますが、
 数年で行き詰って、撤退を余儀なくされている方々も多いのですよ」

「資金はどの位お持ちなんですか?
 会社を設立してなさる予定ですか?」

 平田社長は、会に入会してコンサルティング依頼をしに来ていると思っているようだ。
 まあ、当然と言えば当然の事だ。
しかし、こんな話をしていては、すぐに時間が過ぎてしまう・・・・・
そう思ってはいても、なかなか話を切り出せないでいた。

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If、、もしもあの時・・・・・(40)

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 翌日、目が覚めても何かモヤモヤとしていた。
いったいどういうことなんだろう?
何となく、ただの夢では無いような気がして・・・・・
そう考えると、余計に考えてしまう。
そのモヤモヤを引きずりながら、数日間が過ぎ・・・・・
平田社長と約束の日を迎えた。

 チョッと早めに平田社長の会社がある麻布まで行く事にした。
日比谷線の広尾で降りると、お洒落な店が道の両脇に並んでいる。
青山方面に進むと、高級マンションの広尾ガーデンヒルズがあり、
平田社長の会社は、麻布方面に進んだ有栖川公園からちょっと路地を入ったビルだ。

 有栖川公園に入り、少しぶらぶらしながら時間を潰し、約束の時間5分前に会社へ向かった。
受付に行くと、いかにも受付嬢といった、目鼻立ちの整った女性が笑顔で迎えてくれた。

「結構、でかい会社だな・・・・・」
そう思うと、チョッととんでもない行動をしているようにも思えたが・・・・・
ここまで来たら、「当たって砕けろ」

 受付の女性に、
「本日、11時に平田社長とお約束頂いている三木雄一と申しますが」

 スケジュール帳のようなものを確認すると、
「三木様でございますね、どうぞこちらへ」

 そう言うと、突き当りの応接室に通された。

「ただ今、平田がまいりますので、こちらでお待ち下さい」

 待ってる1,2分が長かった。

 ドアがノックされ、本に写真が載っていた平田社長が入ってきた。

「こんにちわ。三木さんですね」

 そう言って、右手を差し伸べてきた。

「お忙しいところお時間を頂き有難うございます」

 握手をすると、
「どうぞお気楽に。お座りください」

「はい」

「本を読んで頂いたそうですね。今日は、どのような事で?」

 俺の心臓は、バクバクだった。
平田社長は、俺の次の言葉を促すように、ジッと目を見て話していた。

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If、、もしもあの時・・・・・(39)

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 ボーっと雑誌を見ていると、
母と妹は、不思議そうに俺を見ていた。

「どうしたの?」
「まさか知り合い? ・・・・・な訳ないよね~」

「あ、いや何でもない・・・・・」

「お兄ちゃん、大丈夫?」
「無職で暇すぎてボケた?」

「そんな訳ないでしょ!」
 と、言いながら、母も心配そうな顔で俺を・・・・・

「何でもないよ」
「ちょっとボーっとしてた・・・・・ハハハハハ」

 微妙な空気だったが笑って誤魔化して、水を一杯飲むと部屋に戻った。

「ジュリア・・・・・」
 綺麗に化粧はしているが、確かにファーストフードでバイトしていたあの子だ。

 頭が混乱してきた。

「ジュリア? 相手役は、ジョン・・・・・」

「見た夢? ・・・・・と一緒だ?」
「しかも、相手役のジョンがジュリアを口説いている・・・・・
 でも、俺はここにいる」

 ロスで事故った時、変な夢を見た。
そして帰国後、また過去に戻ってやり直したら・・・・・みたいな夢を。
偶然立て続けに変な夢を見ただけなのか?
それにしては、ジュリアとジョン。
名前が一致している。
これも、偶然?

 そうだ、何かで見たり聞いたりしていても忘れていて、
何かの拍子に知らないはずなのにと思いつつも思い出す事もある・・・・・
きっと何処かで耳にしていたんだろう。

 そんな事を考えて、この変な出来事を納得させようとしていた。 

 その日の夜は、なぜかこの出来事が気になりなかなか寝付けなかった。

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If、、もしもあの時・・・・・(38)

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「ジュリア?」
「まさかな・・・・・」
「偶然同じ名前ってことだろ・・・・・」

 そう思ったが、次の瞬間ドキッとした。

「この子ね、超ラッキーガールなんだよ」

「そうなの? なんで?」

「ファーストフード店でバイトしててスカウトされたらしいんだ」
「それから、CM出たりして人気出てきて、
 ドラマのオーディションで認められたんだって!」

「でも素質があったって事よ」

「ま、そうだけど・・・・・」
「あたしにもチャンス来ないかな~」

「何馬鹿な事言ってるの、
 もうすぐ30なんだから結婚でも考えなさい」

「はいはい、結婚ね~
 あたしでいいって男がいたら考えますわ」

「いい人いないの?」

「いないのよね~
 ピンと来るのが・・・・・」

「あ、この子、この子、可愛いでしょ~」

 そう言って、雑誌か何かを見せているようだった。

「そうね、可愛い子じゃない」

「そうでしょ!
 演技もなかなかよ」

「ゴシップ紙じゃね、メインのジョンて俳優が口説いてるみたいなのよね~」

 思わず部屋を出て、妹が持っていた雑誌に目をやった。
妹は、妙な顔をして俺の顔を覗き込んできた。

「お兄ちゃんもドラマ観てる?」
「もしかして、ジュリアのファン?」

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If、、もしもあの時・・・・・(37)

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 平田社長と約束の日までの数日間は長かった。
妙な自信があったので、
他に仕事を探す気にもなれずに時間が過ぎて・・・・・

 別にこれといってすることも無く、時間を潰していた。

 妹は、映画好きで特にハリウッド映画の評論家みたいな奴だった。
TVドラマもよく海外物を観ていて、ハリウッドスターに精通していた。

 妹がヒットするといった映画やドラマは必ずといっていいほどヒットしていたし、俳優の評価も的を得ていた。

 俺がアメリカに行く直前にも、

「この映画アメリカじゃヒットしたみたいだけど・・・・・・
 日本じゃダメね!」

 そんな事を言っていた。

 しかも、本当に日本では惨敗だったのだ。

 その妹が、母と新しく始まったアメリカのドラマの話をしているのが聞こえてきた。

「このドラマ面白いのよね~」

「そうなの?」
「でもかあさんは12時過ぎまで起きてられないわ」
「お父さんの仕事もちょっと調子悪いみたいだし、
 しっかりパートでもしないとやり繰りつかないし・・・・・
 結構疲れたまっちゃって・・・・・」

「そだよね~
 長男も無職だしね~」

「大丈夫よ。
お兄ちゃんあれで結構しっかりしているんだから、
何か考えているんじゃない。」

「はいはい、おかあさんはお兄ちゃんに甘いからね~」
「でも、そのうちDVDでも出たら、このドラマはお勧めだよ」
「レンタルでも見たほうがいいよ。絶対ハマるから!」

「そんなに面白いの?」

「うん、ヒロインのジュリアって新人の子も可愛いし、いい感じだよ」

そのジュリアって名前に耳がダンボになっていた。

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